ゼロから始める「JSTQB認定テスト技術者資格」(3日目)
本日は、「1.3 テストの7原則」について学びます。
◆いきなりまとめ
テストには以下の7原則があることが分かりました。
原則1:テストは「欠陥がある」ことしか示せない
「故障=欠陥がある」「故障しない≠欠陥がない」
原則2:全件テストは不可能
「時間は有限、優先順位を決めること」
原則3:初期テスト
「早い時期に開始することが得策」
原則4:欠陥の偏在
「重点個所の絞り込み」
原則5:殺虫剤のパラドックス
「繰り返さない」
原則6:テストは条件次第
「すべてに共通するテストは存在しない」
原則7:「バグゼロ」の落とし穴
「適切な修正は影響度合いを考えて」
原則そのものよりも、実際のテスト現場で何が起こってしまうのかが重要とのことです。
以上、いきなりまとめ。
以下、詳細です。
1.3_テストの7原則
1.3.1_ソフトウェアテストの原則
原則1:テストは「欠陥がある」ことしか示せない
テストでは「故障=欠陥がある」ことは示すことはできるが、「故障しない=欠陥がない」ことを示すことは出来ない。
原則2:全件テストは不可能
テストの現場では、ソフトウェアの性質や目的、使われ方などから重点的にテストする場所を絞ったり、優先順位を決めてテストをする。
原則3:初期テスト
テストはソフトウェア開発もしくはシステム開発の初期段階で開始し、欠陥を見つけるようにすること。
原則4:欠陥の偏在
ソフトウェアの品質は均一ではない。欠陥の8割は全体の2割に集中するという事例。予測結果に基づいて、重点的にテストをする個所を絞り込むこと。
原則5:殺虫剤のパラドックス
同じテストを何度も繰り返すと、最終的にはそのテストでは新しい欠陥を見つけなくなる。新しい内容のテストを常に作っていく必要がある。
原則6:テストは条件次第
システムへのカフカ、多重入力、競合、割り込みなど、条件を見極めて、テスト設計と方法を決めていく。
原則7:「バグゼロ」の落とし穴
インシデント報告を受け、修正を行うことは大切だが、修正を行う際に、機能や性能、システム全体に影響がないか、といったことを確認することも修正するうえで大切な作業。
(補足)
なお、当ブログ記事は「ソフトウェアテスト教科書 JSTQB Foundation 第3版」をもとに記載しております。独自の解釈にて記載されていますので、詳細に関しましては、教科書をご購入、参照して頂くことをお勧めいたします。
最後までお読み頂きありがとうございました。