雨の人は幼少期を思い出す。
保育園から小学校低学年までの頃は、
友達がとても少なかった。
アパートの4階に住んでいた私は、
同じアパートの4階に住んでいた同い年のケイト君と仲が良かった。
二人共おとなしい性格で、
私の方が少しだけ積極的だったかもしれない。
しょっちゅう、一緒に遊んでいた。
ある雨の日、
アパートの1階エントランスで、
傘を持って一人でずーと、
雨粒が落ちるのを見ていた。
良く記憶に残っている。
母親も記憶に残っていた様で、
「雨をよく眺めていたね」と、
成人してから2回も言われた事を覚えている。
雨の日は、仲良しのケイト君と家の中で遊ぶ事も沢山あっただろうが、
一人で雨を眺めていた印象の方が強い。
雨を一人で眺める行為は、
子供ながらに大事なこと?好きな事?
だったのかも知れない。
中年のおっさんになった今、
雨の日は、
仕事がある日は、大嫌い。
仕事が無い日は、何と無く好き。
晴れの休日は、もちろん好きだが、
雨の休日は、家でまったりするのが、
至福の時間。
最近は、
息子優先なので、
早起きした早朝から息子が起きてくる時間までが、
私の時間。
息子の遊び相手の時間も、
かけがえのない幸せな時間。
幸せと、ちょっと苦い時間を重ねながら、
人生が積み重なっていく。
雨の日は、感傷的になる様です。
少々古い統計ですが、やっぱり雨が好きな人は少数派の様です。
最後までお読み頂きありがとうございました。